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13年目のクレーピエでした。

4月23日。コムクレープ本店の誕生日です。
今から13年前の今日。コムクレープは産声をあげました。
小さな街のクレープ屋さんに、
たくさんのお客様が並んでいただいことを、
今でも覚えています。本当にありがとうございます。
何にもしらないところから手探りではじめて、
14年目に突入します。
この年に生まれた方は中学2年生ですね。
私もすっかりおじさんになりました(笑。
本当にたくさんのお客様に来ていただきました。
本当に本当にありがとうございます。
近々ニュースがあります。また、ブログで発表します。

クレーピエがつくるもの(旧ブログから)

 コムクレープと

 他のクレープ店との違いについて。

 はっきりしているところは、

 クレーピエがつくるクレープか。そうではないか。

 なのだと思っています。

 では、クレーピエがつくるものって?の話。

 コムクレープでは以下の8つをつくれる人を、

 クレーピエと呼んでいます。

 

 1/ブランドをつくる(信頼関係)

 2/店舗をつくる(店舗デザイン)

 3/メニューをつくる(クレープ&ガレット全メニュー)

 4/食材をつくる(PB商品からレシピまで)

 5/サービスをつくる(ポイントシステムから情報発信まで)

 6/人をつくる(スタッフ教育)

 7/クレープをつくる(商品製造から管理まで)

 8/お客様をつくる(接客から販売促進まで)

 

 これだけできてクレーピエだと思っています。

クレーピエがつくるから(旧ブログから)

 自分のブランドを東京に出店してみて、
 ありがたいことにツイッターに
「おいしい」というつぶやきが多い当店。
 他店はどうかと検索して調べてみても、
「行ったよ」「食べたよ」は書かれていても、
「おいしかった」と書かれることはそうあるものではない。

 これが気になって、徹底的に考えてみた。
 周囲の人間にも聞いてみる。答えの多くは、
「予想よりも美味しかったから」でした。
 なんだろう?この予想って。とまた疑問なわけです。

 わざわざ写真を撮って、さらにツイッターにアップしてくれるぐらいですから、
 それなりのインパクトはあるのでしょうか。
 この「予想よりも」はもしかして、他のクレープと比べてとか、
 今まで食べてきたクレープのイメージと比べてとかではいないだろうか。

 では、他のクレープとコムクレープの違いはなんだ?
 先のブログでも書いたように、
 クレーピエがつくっているか、そうではないかになる。
 では、また周囲に聞いて見た。
 「私って菓子職人のイメージありますか?」そのほとんどが「ない」だった。

 特に古くからつきあっている人は、
 クリエイター(コピーライター・クリエイティブディレクター)のイメージ。
 確かに15年は仕事をしていたのでイメージは強い。
 そして、私の名刺にはタウンマネージャーと書いてある。
 確かにタウンマネージャーバージョンのブログも書いています。
 スタッフからは「社長」でした(笑。
 クレープをつくる菓子職人=クレーピエのイメージは
 ほとんどないようなのです。

 なんででしょう(笑。
 コムクレープの全メニューは私が開発しています。
 まったく何もないところが、長くて数年の試食とテストを経てたりもします。
 食材から選んでますし、ネーミングも決めている。
 なのにクレーピエのイメージがないのは弱った(笑。
 まあ、クレーピエって仕事自身が、広くはしられていないですからね。

 クレープブリュレもイチゴミクレープも、
 ゼロから考えて、何度も刷新して、完成しています。
 クレープブリュレは1シリーズ5種で、月に最高12,000食の記録。
 ミクレープは1シリーズ10種で、月に最高10,000食の記録。
 なんてとんでもないクレープもつくっていますが

 私の開発するクレープは、
 全国の百貨店でも販売していました。
 いわゆるデパ地下スイーツとして。
 普通のクレープじゃ、これはなかなかできません。
 それでも、クレーピエイメージはないとのこと。
 うーん。弱った。器用貧乏的な感じなんでしょうか。

 そこで気づく。いろいろ仕事をしていますと、
 たしかにクレーピエの自覚が弱いかもなんて弱気ですね。
 そこで戻りますと「予想よりも美味しかったから」は、
 私のクレーピエの自覚なのですね。
 もっと素直に思えばよかったのです。
「クレーピエがつくっているんだから美味しいに決まっています」と。

 久しぶりに、新しいクレープをつくりました。
「クレープninja(仮称)」です。はじめて公表しました。
 ずっと納得の行く抹茶のクレープをつくりたかった。
 以前にも抹茶メニューはありましたが
 納得いかずお蔵入りが多かった。
 今回はようやくイメージに近い。
 これぞ抹茶のクレープというものです。

 本店でしばらく試食期間になります。
 食べてみたい人がいたら教えてください。
 ただいま3名お願いしてます。
 スタッフはほとんど食べました。おおむね好評。
 それでも販売スタートは、4年後です(笑。
 2020年に販売します。
 私つくっても売らないクレープも多いんです。
 これがクレーピエのこだわりかもしれません。

クレーピエがめざすもの(旧ブログから)

 厚生年金と社会保険完備の正社員です。

 アルバイトも若干募集していますよ。

 クレープ屋さんで働くのが夢だった学生さんもウエルカム。

 あきるぐらい新商品の試食ができます(笑。

 コムクレープを好きな方に、ぜひ働いていただきたいのです。

 とはいえ、コムクレープは、ただのクレープ屋さんでしょ?

 そういうイメージも強いと思います。富山で12年目のクレープ屋さん。

 もはや老舗ですね。オープン時に二十歳だった方は言いません(笑。

 

 では、コムクレープはいまどんな店か

 はこのホームページにも書いてありますので、

 2016年コムクレープはどんな目標を掲げているかを

 このブログで発表したいと思います。

 長いのですが、ちゃんと説明したいので、お時間のある方は読んでください。

 この目標を私たちといっしょに挑戦してくれる人を、

 募集しているわけです。

 

 1)クレープ店としての挑戦「ガレットのシリーズ化」

 

 コムクレープのクレープは100種類を超えています。

 本店で発売しているのはその一部。通販では70種ぐらいあります。

 そのすべては「巻きクレープ」です。紙で巻いてお出しするクレープ。

 ガレットは「皿のクレープ」です。似てかなり異なるジャンル。

 発売までに4年ぐらいかかりました。日本全国でいろいろ食べました。

 なかなか納得できる味にたどりつかなかったので、時間がかかりました。

 私の知っている範囲では、巻きクレープと皿のクレープを、

 同じ店舗で販売している店はほとんどありません。

 もしかしたら、不可能への挑戦かもしれません。

 購入されるお客様の世代や趣向の違い、

 ファーストフードとスローフードの違い、平均価格帯の違いなど、

 いろんな影響がハードルをあげていると思っています。

 また、本店にはイートインスペースがありません。バーテーブルがあるだけ。

 ガレットを販売するにはハンデがあるのは重々承知。

 4年かけて納得いく味に仕上がりましたので、挑戦します。

 作り方は、ガレットのセオリーを継承しつつ、かなりオリジナルです。

 ガレット好きな方にも納得いただけるでしょうし、

 コムクレープの常連のお客様にも、美味しいと言っていただけると思います。

 食事系を「チーズガレット」スイーツ系を「ドルチェガレット」と名付けました。

 この商品開発を、私たちといっしょに目指してくれる人がいたら、

 ぜひ一度お会いしてみたいと思っています。 

 2)食品メーカーとしての挑戦「百貨店お中元エントリー」
 
 クレープ屋さんなのに食品メーカーってなに?と思われると思います。
 コムクレープは、商品を全国で販売しています。主に百貨店です。
 その場合、コムクレープとその商品は百貨店の一部となります。
 百貨店からコムクレープはどう呼ばれるか?「メーカーさん」になるのです。
 飲食店+食品メーカーのコムクレープですね。
 現在取引している百貨店は、伊勢丹三越、大丸松坂屋、高島屋、
 東急百貨店、マルイ、近鉄百貨店、阪神百貨店、大和など。
 クレープの食品メーカーとしては、異例の実績だと思います。
 百貨店で販売する場合は、我々も百貨店の一部となるので、
 その接客方法やサービスなどは、百貨店レベルまでアップしないといけません。
 また、商品管理に関しても百貨店レベルで対応します。
 賞味期限や消費期限表示にアレルギー表示などすべて。
 お客様の平均価格帯も、コムクレープ本店の10倍ぐらいです。
 コムクレープはそういったノウハウも身につけています。
 昨年、ある百貨店さんからお中元お歳暮のエントリーの依頼がありましたので、
 挑戦させていただいたところ、そこそこの結果が出ました。
 他の百貨店からも依頼があるので、本格的に参戦します。
 このお中元お歳暮の商品企画や、販促デザイン、
 パッケージデザインなどすべて自社で行います。
 当店パッケージデザインは、東京TDCに出品しています。
 デパ地下で働いてみたい人、デザインに興味ある方もウエルカムです。 

 
 3)フランチャイズ本部としての挑戦「comcrepe tokyo
 
 昨年からコムクレープはFC(フランチャイズ)の強化をはかっています。
 コムクレープを全国につくっていく仕事です。
 岡山と埼玉のイオンにライセンス店がオープン。
 FCのお問い合わせも多く、国内で数カ所が準備段階となっています。
 そのFC事業を加速させるためにも、コムクレープは東京に出店します。
 富山の田舎のクレープ店が、最も競争のはげしい都内で、どんな成績を出すのか。
 日本全国で行列をつくってきたコムクレープが、富山代表スイーツで闘えるのか。
 それが「comcrepe tokyo」の挑戦です。
 富山県内の飲食店が、都内で店舗をかまえることも非常に稀です。
 コムクレープに挑戦する実績があるのなら、いつかと思い、準備してきました。
 諸条件が揃ったら具体的に発表します。北陸新幹線が開通したのも追い風ですね。
 富山と東京に直営店ができましたら、可能性がさらに広がります。
 どちらでの勤務も可能。ライセンス店やFC店に、
 スーパーバイザーとして各店スタッフのコーチになったりもします。
 私も経験しましたが、全国のいろんな都市、いろんなショップ、
 いろんな百貨店を体験するのは非常に勉強になります。
 開発したガレットも、都内でデビューすると思います。
 飲食店+食品メーカー+フランチャイズ本部がコムクレープの仕事です。 

 ちょっと長くなりました。
 皆さんが思うコムクレープの仕事と、今のコムクレープの仕事は、
 かなりイメージが異なると思います。
 業務の幅はどんどん広がって、可能性も広がっている。
 富山の小さなクレープ屋さんは、どこまで成長していくのか。
 やはりそこは「人」なのです。なので、コムクレープを好きな方が、
 ぜひ私たちといっしょになって、富山を代表するスイーツブランドを作りたい。
 
 このブログのメッセージにピンと来た方はぜひご連絡ください。
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クレーピエがいよいよ東京へ(旧ブログから)

 71日、ついに都内初進出となるコムクレープ原宿店がオープンしました。
 都内では、期間限定で渋谷ヒカリエや東急東横店、
 新宿高島屋などで販売したことはあります。
 常設店としては、これが初めて。

 私の前職はコピーライターです。
 名刺には、中心市街地活性化タウンマネージャーと書いてあります。
 そして、現在はクレーピエとして東京にいます。

 とことで、なんだろうこの経緯(笑。
 自分としてはつながっているのですが、
 説明すると長いのでまたいつかご説明します。
 原宿との関係は、15年ぐらい前にさかのぼります。

 富山市の中心市街地活性化をめざして、
 自分でも店をもってみようとクレープ店を計画していました。
 まだ、何の知識もないなか
 考えたのはあるクレープのフランチャイズ。
 それで原宿へ。説明を受けました。
 それと同時に竹下通りに当時あったクレープをすべて食べてみた。
 たしか一日で7軒ぐらい食べたので、かなり苦しかった(笑。

 説明をうけたクレープ店は、別の店で食べて興味を持ったのですが、
 原宿で食べてみたら味が違う。こんなものか。
 こんな管理なのか。これで販売していいんだという思いがよぎった。
 だったら、自分でゼロから考えても同じじゃない。
 クレープってもとクリエティブなものじゃないか?
 チョコバナナ以外は売れないのか?
 たかがクレープでいいのか?
 もっと美味しくできるんじゃないか?
 何も知識がないってことは怖いことでした(笑、
 まだ若かったですし、自分ではじめてみようと思ったのです。
 これが私と原宿の初めての接点。
 15年前の記憶です。

 当時のスタッフと、ひたすら研究と実験です。
 富山駅前のシックのイベントで2年間。
 仮設店舗で販売してみました。
 田舎の駅前でクレープはめずらしいですからなかなか好評。
 そしてそろそろ店舗をと考えていたところ、
 富山市中央通りに候補地が。
 今の本店です。

 オープンから3か月。
 閉店まで営業できた日が少なかったです。
 本店は3坪。本当に小さい店で貯蔵スペースに限界あり。
 ですから、朝一で行列ができると閉店までに完売となってしまいました。
 本店の前はつねに人垣。今おもうとよくあれだけの
 たくさんのお客さんが集まってくれたと思います。
 富山のお客様には、本当に感謝です。
 富山のお客様にそだててもらいました。

 クレープブリュレが誕生したのは本店一周年です。
 ここがターニングポイント1。
 いわゆる普通のクレープ屋さんから、
 スイーツ店への分岐点。
 オープン時から思っていた「クレープってこんなもの?」という疑問が、
 一周年の商品開発で爆発した感じ。無意識に(笑。
 当時は現役バリバリのコピーライターですから、
 名前からつくったクレープブリュレ。
 そして私は甘すぎるクリームブリュレが大嫌い(笑。
 もっとこうしてああしたら美味しくなるのにと
 試行錯誤の結果、クレープブリュレが誕生しました。
 一周年記念限定だったクレープブリュレ。
 まさかあんなに売れるとは思っていなかった。
 この月から、コムクレープ本店では、売上1位神話がはじまったのです。

 当時はクレープブリュレなんて食べ物はなかったし、
 当然レシピもない。ありそうでない。つくれそうでつくれない。
 それをゼロからカタチにしました。ただ、受け入れられるか不安のかたまり。
 気分的には一周年限定なので気分は楽でした。
 ただその人気ぶりで、レギュラーメニューとなり、
 いつのまにか看板メニューとなったわけです。
 コムクレープといえばクレープブリュレ。

 ここで一度「クレープなんてこんなもの」を破壊。
 次は、通販をはじめてみることに。
 本店がおちついてきて余裕が出たのでチャレンジを決定。
 とはいえ、ここでも、いや今でも、
 クレープを通販している店はほとんどない。
 また前例のないことで、一から考え始めるわけです。
 ここがターニングポイント2。

 検索して出てきたクレープっぽい食べ物を
 ことどとく通販で注文してみる。
 なるほど、冷凍で届くのか。
 じゃコムクレープも冷凍してみようってことで
 ほとんどのメニューを冷凍してみようということに。
 簡単に考えていましが、
 何でも冷凍したらいいってもんじゃない。
 まず生地がどうしても乾燥してしまって、
 冷蔵解凍したらどうしてもぱさついてしまう。
 できたてつくりたてのほうが断然おいしい。

 そして、実験中に冷凍を解凍しないで食べる人を発見。
 理由は待てないそうで(笑。
 こうなると冷たくてもおいしい、半冷凍でもおいしい品質がいる。
 クレープブリュレバニラの誕生です。
 冷蔵解凍してたら、かぎりなくクレープブリュレになる。
 冷凍のまま食べたら、超濃厚バニラアイスクレープになる。
 半冷凍でも独特の食感。これらが揃ってクレープの通販だといえるのです。
 早い段階で着手しましたが、軌道にのりはじめたのはここ5年です。
 これで、全国の方に、コムクレープがめしがっていただける。
 富山にしか店がないのか?とあきらめられていた方に
 少しでも、コムクレープを知ってもらえる。
 たかがクレープから、少し前進。

 そして、ターニングポイント3はある2つの電話でした。
 まだまだ原宿にちかづけていなかったコムクレープ。
 最初の電話は、日本テレビさんでした。
「全国うまいもの博に出店してもらえませんか?」
 翌日には銀座三越さんから電話が。
「銀座スイーツフェスタに参加してもらえませんか?」
 この連続はまったくの偶然でして、
 両者に関係あるんですか?なんて聞いてしまった。

 百貨店催事?なにそれ?それが最初の感想です。
 それまで本店と通販で販売していましたので、
 イベントや百貨店なんて感覚がまったくなかった。
 出店しますなんて告知していないし、
 そんな経験もない。そんな展望もない。
 高島屋や三越に出店するなんて考えたこともない。
 最初はよくわからないまま、東京へ。
 そして、本店メインの商品のクレープブリュレを実演で販売。
 これがまた、怖いぐらいに売れるわけです。
 富山以外でついた、大行列。
 催事オペレーションも実力不足で出すのも遅い。
 てんやわんやで期間終了。
 これで終わったと思ったら、たくさんの百貨店さんからオファー。
 福岡、静岡、青森、新潟、岩手日本中にいきましたね。

 富山のクレープが都内で売れる。全国で売れる。
 百貨店の催事で地下で、コムクレープが売れる。
 クレープブリュレは行列ができる。
 このターニングポイント3は、かなりの自信になりました。
 そして、勉強になりました。
 並みいる人気スイーツ店にならんで販売することは、本当に勉強になります。
 百貨店の接客やサービスも勉強になります。
 そして、日々の売上を競うという厳しい現実。
 さらに、創意工夫がなければ競争に負け、呼ばれなくなる過酷さ。
 現在、百貨店に出店したら、初年度の3倍は販売します。
 それだけ、コムクレープは味も品質もノウハウも進化したことになるわけです。

 ここまでも、まだ原宿の影はみえない。
 私、頭注から他店のクレープを食べることを辞めました。
 当然、原宿からも足が遠のきました。
 なぜ、他店のクレープを食べるのを辞めたか。
 参考にならないからです。
 スタンスとして「クレープってこんなもの」という感覚以上にない。
 食べなくてもわかる。お店を見ただけでもわかる。
 そういうスタンスは見た目に出ます。
 真似するなら、別のカテゴリーでした。
 日本テレビの全国うまいもの博に出店していると、
 まわり中うまいものだらけです。これは大きなヒントになった。
 これがターニングポイント4。
 クレーピエを名乗る。

 渋谷ヒカリエに出店したときに、横の店は鎧塚さんの店でした。
 日本屈指のパティシエの鎧塚俊彦さん。
 夕方よくお店に顔をだされるのです。たまに販売も。
 ファンがうれしそうに買って行く。いいなあ。
 これがパティシエかなんて思った。
 名古屋松坂屋のバレンタインに出店したとき、
 隣りの店はピエールマルコリーにでした。
 フランスの超有名チョコレート。そんな店と隣り同士。
 おそれおおいですが、横でクレープブリュレを販売させてもらう。
 期間中にマルコリーニさん本人が来店して、トークショー。
 はじめてショコラティエの方を間近でみる。

 クレープをつくる職人は、クレーピエと呼ぶ。
 それは以前から知ってました。
 ただ、クレーピエってどんな人、どんな格好、
 どんな雰囲気、どんなイメージ。何もない。
 だったら、自分がはじめてクレーピエをビジュアル化してみよう。
 大胆にも思ったわけです。

 では、クレーピエはクレープをつくる人の総称か?
 そうではないと思うのです。
 作る、売る、お店を持っているは当り前として、
 クレープを「生み出せる人」ではないのか。
「クレープってこんなもんだよね」のイメージの中に、
「クレープはかわいい女の子が売るもの」
 という概念がある。女性スタッフが売るのはぜんぜん問題ない。
 誰が考案したクレープであるかどうか。
 パティシエは、ケーキを作るだけでなく、新作を作り出している。
 ショコラティエは、チョコをつくるだけでなく、新作を作り出している。
 クレーピエも、ただ作ったり、売ったりするだけでなく、
 見たこともないクレープを、生み出す人ではないか。

 幸いにも、コムクレープには、
 普通のクレープ店にはない、
 お化けみたいに売れるクレープがある。
 ひとつは、クレープブリュレとクレープブリュレバニラ。
 完全オリジナルで、月に最高10,000個販売する。
 じつはもうひとつある。イチゴミクレープです。
 これもシリーズで販売して、月に最高10,000個売れた実績があります。
 この2つが、コムクレープの看板メニュー。
 この2つのシリーズだけで店が成り立つという完成度です。

 この2つの誕生に関わった私。
 その精度をあげて、販売実績をつくった私。
 そのブランド力をつくって、シリーズ化した私。
 まあ、クレーピエと名乗っていいのかなと。
 ビジュアル化なんで、こんな人物というアイコンが必要です。
 そこで、撮影です。このホームページでも使用しています。
 これがクレーピエというシンボリックなものを
 自分が媒体となって撮れるのか?
 二年かかりました(笑。まあ、奇跡の一枚です。
 とはいえ私そのもので加工はしていません。

 最初につくるって本当に大変です。
 クレーピエ写真はパティシエやショコラティエと同じではだけだけど、
 まったく異なるものでもないだろう。苦労しました(笑。
 クレープブリュレも、もう全国で売られているのは知っています。
 真似してもらって光栄です。できれば、リスペクトして作ってください。
 クレープブリュレは、富山を代表するスイーツとして全国で販売しています。
 そこには鎮魂と復興という意味もありますので。
 それらはコムクレープのクレープブリュレでは、当然ありません。
 あとはお客様が選択されればよろしいかと。ミクレープの真似は、まだないようです。
 2枚の生地でつくるので、見た目を真似しただけは成立しない。
 ひとつのクレープに、2枚の生地をつかうのは無謀です。
 生地が多過ぎて、おいしくするのが難しい。
 生地がおいしいコムクレープだから、こんなに売れる。

 コムクレープは生地にとってもこだわりがあります。
 生地だけでメニューにするぐらいです。
 地に生きる書いて生地。富山本店で13年間やってきたことがつまっています。
 私の名前は圭です。土ふたつで圭。
 両足を地に足付けて生きろと親父がつけてくれた名前です。
 そんな背景も関係しているのでしょうか。
 これから、どれだけ都内に出店しても、本店は富山です。
 うーん。また原宿から遠ざかってしまった(笑。

 ターニングポイント5は、本格的なフランチャイズ展開です。
 本店、通販、ライセンス店の実績。
 全国の百貨店の催事実績。
 商品クオリティとお客様のリピート率。
 他のスイーツと競争しても負けない実績と経験。
 もうこれで準備万端というところまで準備しました。

 コムクレープ原宿店はフランチャイズです。
 コムクレープを本当に好きになってくれた若者が、
 リスクを背負って始めました。そこには尊敬と感謝しかありません。
 当初、都内出店で場所の候補地はいくつかありました。
 渋谷、新宿、池袋、丸の内、青山、代官山、自由が丘。
 最も魅力的なテナントが、原宿にあったのです。
 原宿と言っても竹下通りではありません。
 竹下通りからちょっと奥にはいった静かな場所。
 ただ、普通のクレープ店はぜったいに出店しないでしょう(笑。
 人通りがないなら、自分たちで人通りをつくろう。
 コスト的にも合致したので、ここで勝負。原宿に決定。
 ぜひ、首都圏の方は、コムクレープ原宿店に足をはこんでください。
 出来てたてのクレープブリュレが、
 日本初の焦がしクレープが、
 本物のクレープブリュレがいつでもめしあがれます。

 日本最大の激戦区に一号店というのも運命。
 15年前に何もしらずにFCをはじめようと思ってたどおりついた、
 原宿だったのも何かの縁なのでしょう。
 今思えば、あのとき他店のFCをしなくて本当に良かった。
 もしもコムクレープではなく、あのクレープ店だったら辞めていたでしょう。
 13年もつづいていない。私があのとき「クレープってこんなもの?」と思った疑問を、
 心にしまわず挑戦しつづけたことが、コムクレープ原宿店を生んだ。

 この5つのターニングポイントが、
 いわゆるクレープ店と異なるところであり、
 コムクレープを成長させていった理由であり、
 コムクレープだからの部分なのでしょう。
 たかがクレープ。されどコムクレープ。
 前職をいかして、そんなコピーを書きました。

 コムクレープって高いよね。
 たまに言われます(笑。
 そのときは自信をもってこう答えます。
 富山本店のスタッフにも、原宿のスタッフにも教えています。
「それは幸せの値段です」。
 私はもしかしてクレープは、一生のうちで一度も食べる必要がない食べ物だと思っています。
 他のスイーツでも本当はいいはず。
 生涯食べなくても、ぜんぜん困らないはずです。

 そんなお菓子を、今日のおやつにしてもらう。
 持ち帰っていただき、今晩のデザートにしてもらう。
 ネット通販で贈り物にしてもらう。百貨店のお中元にしてもらう。
 デートの思い出にしてもらう。親子のおでかけの思い出にしてもらう。
 クレープができることって、きっとまだまだあるのでしょう。
「クレープってこんなもの」とは、今も思っていません。
 おいしいのは当り前。クレープに関わるすべてのエピソードを幸せにしたい。
 そんな思いでコムクレープは続いています。

 コムクレープ原宿店オープンを記念して、
 ちょっとコムクレープの足跡を紹介させてもらいました。
 そこまでいうなら、一度食べてみようか。
 そう感じていただけた首都圏在住の方は、ぜひ、コムクレープ原宿店へ。
 たまに、ときどき、私も店内でお待ちしております。